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佐々涼子さんの書籍がどれも魂が震える作品と話題

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アマプラで話題になっているドラマをご覧になった方は、原作があることをご存知の方も多いと思います。もしくは原作を知っていて、ドラマ化を楽しみにしていた方も多いのではないでしょうか。

ドラマをアマゾンプライムで見てからは、ずっと泣きっぱなしで感動しすぎて、一気に見たので目がぱんぱんになってしまいました。そして、原作を書いた佐々涼子さんはどんな方なんだろう?他にどんな作品を書かれているのだろう?と気になるようになりました。

今、話題のドラマもモデルになった会社の社長に4年口説き続けて、1年かけて取材をしたというインタビュー記事を見て、「こんなに熱い想いでノンフィクション作家業をされている方が居るんだ」と更に感動してしまいました。

それでは、佐々涼子さんの経歴や執筆された本についてご紹介します。

佐々涼子さんはどの様な経歴なの?

佐々涼子(ささ・りょうこ)さんは、神奈川県横浜市のご出身です。小学生の頃は、「読書は好きだが、読書感想文を書くのが嫌だった」と日経新聞のエッセー内で書かれています。大学へ進学し、早稲田大学の法学部を卒業されました。司法試験予備校に通いながら、司法試験を目指したエピソードもありますが、大学卒業後は、ご結婚し子育てに専念されています。旦那さんの転勤先の国で日本語教師をされていました。

画像素材:PIXTA

その後、39歳で編集の学校/文章の学校」にてライターについて学びました。卒業後に、フリーライターになります。2012年に「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社)で、第10回開高健ノンフィクション賞を受賞しました。

ライターになってからは、命の終わりをテーマにした本を書いています。2019年には、がんを患い、ご自身も命の終わりに直面する経験があります。今では、闘病しながら、ライター業を続けています。

画像素材:snapmart
※写真はイメージです

まさか闘病中だと知って衝撃的なのですが、ご経験があるからこそ、本の内容に更なる重みが出てくるのでしょう。

佐々涼子さんの「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」以外のベストセラーは、どの様な作品があるのかをご紹介します。

佐々涼子さん書籍ベストセラーその1

まず、ベストセラーの1つである「エンド・オブ・ライフ」があります。佐々涼子さんが7年もの年月をかけて取材を行い、がん治療を受ける患者や家族の姿を描いた作品です。

本書の中には、お母さまの在宅医療の話が何度も登場します。2014年に、お母さまを亡くされ、佐々涼子さんは命の終わりと向き合うことが、苦しくなったと言います。それでも取材を続け、佐々涼子さんが綴った言葉には重みがあり、医療現場や死生観について考えさせられる内容です。この作品は、2020年にyahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞しています。

佐々涼子さん書籍ベストセラーその2

次に、「紙つなげ!」ですが、東日本大震災でのノンフィクションを書いています。宮城県石巻市にある、日本製紙の工場が2011年3月11日に被災し、完全に機能停止となり、たった半年ほどの期間で、奇跡的復帰を果たすまでの戦いが記されています。

佐々涼子さんは、ライターとして、全国の出版社の要でもある日本製紙の石巻工場が被災したことで、業界の危機を感じました。「この工場が止まるときは、日本の出版が倒れるとき」と戦う工場の人々を取材しました。

日本中で話題になった東日本大震災ですが、こうした業界の話はスポットを当てないと出てこないストーリーですよね。本を作っている方達の信念を知ることができると、本への愛着もひとしおですね。

その他有名書籍

上記2冊は、佐々涼子さんの有名作品として知られていますが、デビュー作には「駆け込み寺の玄さん: たった一人のあなたを救う」があります。2002年に刊行されました。2016年に「駆け込み寺の男 -玄秀盛-」として改題されています。

▼デビュー作が気になる方
https://twitter.com/a_rimit/status/1334854373134876674

佐々涼子さんは、歌舞伎町の駆け込み寺で僧侶として暮らす玄秀盛さんを取材し、玄秀盛さんの壮絶な過去や、路上生活者や病気で苦しむ人たちを救う活動の想いを取材しました。

この頃から、念入りな取材が始まっていたのですね。佐々涼子さんはフリーライターになってから、気になった事柄に取材に行く行動力や、何ヶ月何年も取材を続ける探究心がありましたが、今でも衰えることがありません。

佐々涼子さん書籍の最新作

そして最新刊には「ボーダー 移民と難民」があります。

佐々涼子さんが、欧州や中東、北アフリカ、南アメリカなどを取材し、現地の人々や専門家、NGOの関係者などにインタビューを行いました。移民や難民に焦点を当て、移民や難民が抱える問題や課題、現状について、リアルな事例を交えながら描かれています。また、移民や難民の実態を知ることで、彼らを取り巻く社会問題や人権問題について考えさせられる作品でもあります。

ご自身の日本語教師時代のエピソードを交えながら、在留外国人や、入管の改善のために四半世紀にわたり闘い続ける「難民弁護士」児玉晃一さんとの取材によって作られた作品です。

生活圏にある社会問題を、国境を超えて取材を行う佐々涼子さんの使命感に感動を覚えました。もし私だったら、日本という難民や移民問題とは程遠い恵まれた国に生まれ、自身とはかけ離れた状況の人々に寄り添い取材するのは、さぞ難しいことだったろうと思いました。

佐々涼子さんについてまとめ

・佐々涼子さんは早稲田大学の法学部を卒業され、結婚後は夫の転勤と共に海外を転々としていた。
・ライターや編集については、39歳の時に学校に通い学んだ
・命の終わり方に向き合うテーマを扱う本が多い
・取材が徹底されていて、最長7年の取材を重ねて完成させた本が「エンド・オブ・ライフ」で、yahoo!ニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞している。
・現在も闘病を続けながら、取材や執筆活動を続けている。

色んな方のレビューを見ていて、「魂を削りながら(佐々涼子さんが)書いている」「魂が震えた」のように「魂」というワードがよく登場していました。エンジェルフライトを読んで魂が揺れて、転職を試みた方も居る様子でした。大変な闘病生活を続けながらも、こんなにも多くの人々の魂を揺さぶる佐々涼子さんのご活躍を、今後も多くの方が期待しています。

 

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