くら寿司は2026年9月5日、開催中だった「ちいかわ」コラボキャンペーンについて、従業員による不正行為が判明したとして、翌9月6日の営業開始から中止すると発表しました。
中止されたのは「ビッくらポン!」の限定景品だけではありません。
配布が始まったばかりのオリジナル湯呑み、これから配布予定だった寿司皿、コラボメニュー、レシート応募キャンペーンなど、今回のコラボに関係する施策が全面的に終了しました。
私はキャンペーン開始直後の8月24日と25日、3人で2日続けてくら寿司へ行っています。
2日間の会計は合計18,925円。通常のビッくらポン!と「ビッくらポン!プラス」、スマホ注文、景品付きセットを試し、合計8個の景品を獲得しました。
しかし、8個の中にフィギュアは1個もありませんでした。
当時は単にランダム景品の偏りだと考え、前回の記事では「どうすれば景品の数を増やせるか」を中心に紹介しました。

ところが、その後、景品の取り扱いをめぐる疑惑がSNSで広がり、最終的にはくら寿司が従業員の不正を認め、キャンペーンそのものが中止されました。
それでも、実際にお金を払い、景品を集めた立場として、単なるニュースでは済ませにくい出来事でした。
この記事では、くら寿司×ちいかわコラボで何があったのか、現時点で分かっていることと分かっていないことを整理します。
先に結論|従業員の不正が判明し、ちいかわコラボは全面中止
くら寿司の公式発表によると、キャンペーン中止の理由は「当社の従業員による不正行為が判明したため」です。
2026年9月6日の営業開始から、ちいかわコラボに関係する全6施策が中止されました。
ただし、くら寿司の公式発表では、次の点は明らかにされていません。
- どの店舗で発生したのか
- 関係した従業員は何人なのか
- 具体的にどのような不正が行われたのか
- フリマサイトへの出品と関係があるのか
- 対象者へどのような処分を行うのか
一方、テレビ報道では、従業員による景品の横領が確認され、くら寿司が警察へ相談していると伝えられています。
ただし、FNNプライムオンラインの取材に対し、くら寿司の担当者は転売の有無は確認中と回答しています。
そのため、現時点では「従業員が景品を横領したとの報道がある」ことと、「その景品がフリマサイトで転売された」ことは分けて考える必要があります。SNS上のすべての出品を、不正に取得された商品と断定することもできません。
くら寿司の発表は、以下から確認できます。
現在分かっていること・分かっていないこと
2026年9月6日時点の情報を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 現在の状況 |
|---|---|
| 従業員による不正行為 | くら寿司が公式発表 |
| 景品の横領 | テレビ各社が報道 |
| 発生した店舗 | 公式には非公表 |
| 関係した従業員の人数 | 非公表 |
| フリマサイトでの転売 | 確認中との報道 |
| 警察への相談 | 報道あり |
| 従業員への処分 | 非公表 |
| 利用者への対応 | 9月6日・7日に全品10%割引 |
| 過去の飲食代・追加料金 | 返金案内なし |
| 応募済みレシート | 詳しい案内なし |
| 再発防止策 | 詳しい発表なし |
くら寿司×ちいかわで何があった?中止までの時系列
- ちいかわコラボ開始
全国の店舗で、ビッくらポン!景品、限定グッズ、コラボメニューなどの提供が始まりました。 - 筆者が2日続けて参加
合計18,925円を利用し、景品8個を獲得しましたが、フィギュアは0個でした。 - 「フィギュアが出ない」との投稿が相次ぐ
一方で、フリマサイトではフィギュアのセットや大量出品が見つかり、景品の取り扱いに疑問の声が広がりました。 - くら寿司が補充方法を説明
全種類を均等に入れるルールではなく、複数種類が混在する箱からランダムに補充すると回答しました。 - 公式が調査開始を発表
SNS上の指摘を受け、景品の不適切な取り扱いについて事実関係を調査すると発表しました。 - 配布前の湯呑み出品が話題に
9月4日から配布予定だった湯呑みが、開始前からフリマサイトに出品されていたとの指摘が広がりました。 - 従業員による不正行為を公表
調査の結果、従業員による不正が判明したとして、コラボ中止を発表しました。 - コラボ全施策を中止
同時に、9月6日・7日は早期終了のお詫びとしてレジで全品10%割引すると案内しました。
8月下旬|「フィギュアが出ない」との投稿が相次ぐ
キャンペーン開始後、SNSでは「何度当たってもフィギュアが出ない」という投稿が相次ぎました。中でも、1万8,000円分を注文して景品17個を獲得したものの、フィギュアは0個だったという投稿が話題になりました。
一方、フリマサイトではフィギュアのセットや大量出品が見つかり、景品の取り扱いを疑問視する声も広がりました。ただし、この段階で従業員による不正が確認されていたわけではありません。
8月31日、くら寿司はJ-CASTニュースの取材に対し、景品は複数種類が混在する箱からランダムに補充され、1つの筐体へ全種類を均等に入れるルールではないと説明しています。
フィギュアが続けて出ないという結果だけで、不正があったとは判断できません。私の景品8個にフィギュアがなかったことも、ランダム補充による偏りだった可能性があります。
くら寿司×ちいかわで「フィギュア」出ないとの投稿相次ぐ|J-CASTニュース
9月2日|くら寿司が景品の取り扱いについて調査を発表
SNS上の指摘を受け、くら寿司は9月2日に「『ちいかわ』コラボ施策に関する一部SNS投稿について」という文書を公表しました。
発表では、景品を原則として鍵付きの倉庫内で保管し、複数名で開封・補充を行い、担当者も明確にするなど、社内規定に基づいて管理していると説明しています。
そのうえで、不適切な行為が判明した場合は、対象者への処分や法的措置を含めて厳格に対応するとしていました。
9月3~4日|配布前の湯呑みがフリマサイトに出品されたとの指摘
9月4日からは、税込3,000円の会計ごとに「オリジナル湯呑み」がもらえる第2弾キャンペーンが始まりました。
ところがSNSでは、配布開始前日の9月3日時点で、湯呑みとみられる商品がフリマサイトへ出品されていたとの指摘が広がりました。
ITmedia NEWSは、配布開始日の店舗営業時間前とみられる時間帯にも、湯呑みの出品が確認できたと報じています。ただし、個々の出品者が商品をどのように入手したのかは確認されていません。
配布前の「ちいかわ」グッズがメルカリに?|ITmedia NEWS
9月5~6日|不正判明、コラボ全施策を中止
9月5日、くら寿司は調査の結果、従業員による不正行為が判明したと発表。翌6日の営業開始から、ちいかわコラボを中止しました。
中止対象はビッくらポン!景品だけでなく、湯呑み、未配布の寿司皿、コラボメニュー、レシート応募など全6施策です。テレビCMが流れる場合があっても、キャンペーンは終了していると案内されています。
私は約1万9,000円使って景品8個、それでもフィギュアは0個だった
私が1日目に利用したのは、通常のビッくらポン!です。
卓上とスマホ注文を合わせて16回挑戦しましたが、当たったのは1回だけ。会計は3人で9,580円でした。
翌日は「ビッくらポン!プラス」を選び、3人全員がスマホ注文を利用。景品が必ず1個付く「ビッくらポン!おすすめ6貫セット」も注文しました。
その結果、18回のゲームと景品付きセットで、合計7個を獲得できました。
| 1日目 | 2日目 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 会計 | 9,580円 | 9,345円 | 18,925円 |
| 景品数 | 1個 | 7個 | 8個 |
| フィギュア | 0個 | 0個 | 0個 |
ビッくらポン!プラスを使えば、通常モードより景品数を計画的に増やせることは分かりました。
しかし、獲得した8個は缶バッジやマグネットで、フィギュアは1個もありませんでした。重複した景品もあります。
当時は「運が悪かった」「景品の種類には偏りがある」と考えていました。
ところが、その後に従業員の不正が公表されたことで、どうしても「あの結果は本当に偶然だったのか」と考えてしまいます。
フィギュア0個と今回の不正を結びつけることはできない
ここは明確にしておきたいところです。
私が利用した店舗で不正があったという情報はありません。
また、くら寿司は、景品を全種類均等に補充する仕組みではないと説明しています。獲得した景品が8個程度であれば、その中にフィギュアが1個も含まれない結果も起こり得ます。
今回判明した従業員の不正が、ビッくらポン!から特定の景品を抜き取る行為だったのかどうかも、公式発表では明らかにされていません。
そのため、私の結果を不正の証拠にすることはできません。
ただ、不正発覚後に利用者が「あの偏りは本当に偶然だったのか」と疑ってしまう状況が生まれたこと自体が、今回失われた信頼の大きさを示していると思います。
攻略できたのは「当選数」までだった
前回の記事では、景品を増やす方法として、次の組み合わせを紹介しました。
- ビッくらポン!プラス
- スマホ注文
- 景品付きセット
実際、1日目は9,580円で景品1個だったのに対し、2日目は9,345円で7個獲得できました。攻略法としては、確かに効果がありました。
ただし、利用者が計画できるのは当選数までです。
カプセルの中にどの景品が入っているのか、店舗でどのように保管され、どのような順番で補充されたのかを、客側が確認することはできません。
追加料金を払えば当選回数は増やせても、景品が適切に管理されているかどうかは、店舗と運営会社への信頼に委ねられていました。
今回の不正は、その前提を崩すものです。
中止になったちいかわコラボの内容
9月6日の営業開始から中止された施策は、次の6つです。
| 中止された施策 | 内容 |
|---|---|
| ビッくらポン!限定景品 | フィギュア、アクリルマグネット、缶バッジ |
| オリジナル湯呑み | 9月4日に配布開始 |
| オリジナル寿司皿 | 9月18日から配布予定だった |
| レシート応募 | 抽選50名のショートエプロン |
| コラボメニュー | ソースのめん、パァンッケーキ |
| 動画・店内装飾 | ビッくらポン!動画と一部旗艦店の装飾 |
通常のくら寿司営業や、ビッくらポン!というサービス自体が終了したわけではありません。終了したのは、ちいかわコラボに関係する景品やメニューなどです。
実際に食べたコラボメニュー2品。景品だけでなく、これらのメニューも9月6日から販売中止となりました。
お詫びとして9月6日・7日は全品10%オフ
くら寿司はコラボ中止の発表後、早期終了に伴う「お詫びの気持ち」として、2026年9月6日と7日の2日間、レジにて全品を10%割引すると案内しました。
ちいかわの景品を目的に来店する予定だった利用者に対する、緊急の対応とみられます。
ただし、この10%割引は、すでにコラボへ参加した利用者への返金ではありません。
私が8月24日・25日に支払った飲食代や、ビッくらポン!プラスの追加料金についても、現時点では返金の案内は確認できません。
今後注目したいこと
現時点では、不正の詳しい内容は公表されていません。
今後、特に確認したいのは次の点です。
- 不正行為の具体的な内容
- 関係した店舗と従業員の範囲
- フリマサイトへの出品との関係
- 警察への相談や処分の結果
- 景品管理の再発防止策
- 応募済みレシートの取り扱い
- 利用者への返金や補償の有無
- 余った限定景品や未配布の寿司皿をどうするのか
追加の公式発表が確認でき次第、この項目へ追記します。
くら寿司×ちいかわコラボ中止のよくある質問
くら寿司×ちいかわコラボはなぜ中止になった?
くら寿司は、従業員による不正行為が判明したためと説明しています。
ただし、公式発表では不正の具体的な方法や、関係した店舗、人数などは明らかにしていません。
従業員が景品を横領・転売していた?
従業員による景品の横領が確認されたと報じられています。
一方、くら寿司の担当者は、転売の有無については確認中と回答しています。現時点では、フリマサイトの出品すべてを従業員による転売と断定することはできません。
くら寿司の担当者「転売の有無は確認中」|FNNプライムオンライン
不正があった店舗はどこ?
くら寿司の公式発表では、店舗名は公表されていません。
SNS上には店舗名を挙げた投稿もありますが、確認されていない情報をもとに特定の店舗と結びつけることは避けた方がよいでしょう。
ちいかわのビッくらポン!景品はまだもらえる?
2026年9月6日の営業開始から配布中止となりました。店舗に在庫が残っていても、ちいかわ景品は配布されません。
湯呑みと寿司皿はどうなった?
湯呑みは9月4日に配布が始まりましたが、6日の営業開始から中止されました。
寿司皿は9月18日から配布される予定でしたが、開始前に中止されています。
コラボメニューはまだ注文できる?
「あげだっこ!ソースのめん」と「うさぎのパァンッケーキ」も中止対象です。9月6日以降は販売されません。
レシート応募はどうなる?
オリジナルショートエプロンが当たるレシート応募キャンペーンも中止対象に含まれています。
応募済みのレシートをどのように扱うのかなど、詳しい案内は現時点では確認できません。
飲食代やビッくらポン!プラス料金は返金される?
2026年9月6日時点の公式発表には、飲食代や「ビッくらポン!プラス」の追加料金を返金するという案内はありません。
今後、新たな対応が発表された場合は追記します。
コラボ中止のお詫びは実施される?
くら寿司は、コラボの早期終了に伴う「お詫びの気持ち」として、2026年9月6日と7日の2日間、レジにて全品を10%割引すると発表しました。
この割引は2日間限定で、過去に支払った料金の返金ではありません。
まとめ|失われたのは景品だけではなく、ランダム企画への信頼だった
私は2日間で18,925円を利用し、合計8個の景品を獲得しました。
「ビッくらポン!プラス」やスマホ注文を使えば、当選数を増やせることは実際に確認できました。
それでも、8個の中にフィギュアは1個もありませんでした。
この結果と、今回判明した従業員の不正に関係があるとは断定できません。
しかし、不正が公表されたことで、利用者が「本当に公平だったのか」と疑わざるを得ない状況になったことは事実です。
ビッくらポン!は、何が出るか分からないからこそ楽しめる仕組みです。
その楽しさは、景品が適切に管理され、すべての利用者に公平な可能性があるという信頼の上に成り立っています。
くら寿司は、コラボ終了直後の2日間を全品10%オフにする対応を発表しました。突然の終了で来店予定が変わった利用者に対する対応ではありますが、これによって不正の内容や景品管理への疑問が解消されたわけではありません。
今回失われたのは、限定グッズを手に入れる機会だけではありません。「次も安心して挑戦できる」と思える前提そのものだったのではないでしょうか。
今後、くら寿司から不正の詳細や再発防止策が発表され次第、この記事に追記します。

