くしろ湿原ノロッコ号で景色を優先するなら、往路(釧路→塘路)は進行方向の左側、復路(塘路→釧路)は進行方向の右側がおすすめです。
往路で実際に乗ると湿原の見どころは進行方向の左側に多く、左側ではタンチョウ1回とエゾシカを複数回見られました。往路の右側でもタンチョウを1回見かけましたが、湿原の景色を長く楽しめたのは左側です。復路は列車が反対方向へ進むため、同じ湿原側が進行方向の右側になります。
座席の向きまで選ぶなら、2〜4号車では釧路から塘路へ向かう往路は偶数番号、釧路へ戻る復路は奇数番号が進行方向を向きます。私たちは往路が4号車14番ABC、復路が4号車11番ABCです。
ただし、2026年の定期運転は10月4日までで、現行車両は2026年をもって運転を終了する予定です。JR北海道は定期運転終了後に現行車両のラストランも計画しているため、最新情報を公式サイトで確認してください。この記事の座席情報は2026年の車両配置に基づくため、車両が変わった後は公式の配席図を確認してください。

この記事では、実際の予約時期と料金、座席から見えた景色、塘路での昼食、しれとこ摩周号への乗り継ぎ、2度の遅延まで、当日の流れに沿って紹介します。
最初に結論|2026年の座席選びと予約のポイント
| 確認したいこと | 実際に乗って分かったこと |
|---|---|
| おすすめの側 | 往路は進行方向左側、復路は進行方向右側 |
| 座席の側 | 2〜4号車は往復ともABC側が湿原側、窓側はA席 |
| 進行方向を向く番号 | 2〜4号車は往路が偶数番号、復路が奇数番号 |
| 実際の座席 | 往路4号車14番ABC、復路4号車11番ABC |
| 予約時期 | 乗車約3週間前にえきねっとで予約 |
| 予約時の混み方 | 往路の窓側はほぼ満席、復路は窓側にもかなり空きあり |
| 当日の混み方 | 往路は満席。復路は窓側のA席はすべて埋まり、DE席にいくつか空席あり |
| 2026年8月当時の料金 | 指定席1,000円+釧路~塘路の乗車券680円/大人片道 |
| 塘路での過ごし方 | 駅前のBob’s Burgerを利用。注文から受取まで約30分 |
| 注意点 | 遅延を見込み、乗り継ぎ後や復路の予定を詰めすぎない |
2026年のノロッコ号は全車指定席、予約は1か月前から
2026年のくしろ湿原ノロッコ号は全車指定席です。JR北海道の案内では、乗車日の1か月前から「えきねっと」または全国のみどりの窓口で購入できます。
私たちは乗車約3週間前に、えきねっとから3人分を予約しました。この時点で往路の窓側はほとんど埋まっており、3人で並べるABC席は4号車に1組だけ残っていました。4号車を選んだのは、この空席があったためです。窓側にこだわらなければ、まだいくらか空席がある状態でした。
一方、復路は予約時点では窓側を含めてかなり空いていました。ただし当日は、窓側のA席はすべて埋まり、DE席にいくつか空席が残っていました。復路全体では往路ほど混んでいませんでしたが、予約時と当日では席の埋まり方が変わっています。
窓側や3人並びを希望するなら、発売開始後なるべく早く押さえる方が安心です。
予約した座席は往路14番ABC、復路11番ABC
今回予約した座席は次のとおりです。
- 往路:4号車14番A・B・C席
- 復路:4号車11番A・B・C席
いずれも3人でABC席を利用しました。A席が窓側で、ABC席は中央に大きなテーブルがある3人掛け側です。
JR北海道の案内では、1号車が一般客車、2〜4号車が展望客車です。2〜4号車の席番は共通です。

2〜4号車では、往路の偶数番号と復路の奇数番号が進行方向を向きます。景色の側だけでなく、進行方向を向いて座りたい人は、予約画面で番号も確認しておくとよいでしょう。
おすすめは往路が左側、復路が右側
景色を優先するなら、往路(釧路→塘路)は進行方向の左側、復路(塘路→釧路)は進行方向の右側をおすすめします。2〜4号車では往復ともABC側が湿原側で、A席が窓側です。
往路では、湿原らしい開けた景色や動物を見られる場面が進行方向の左側に多くありました。左側ではタンチョウを1回、エゾシカを複数回確認。往路の右側でもタンチョウを1回見られたので、右側がまったく見えないわけではありませんが、往路では左側の満足度が上でした。復路では同じ湿原側が進行方向の右側になります。

車内アナウンスで見どころを教えてくれるため、景色だけを眺めるよりも釧路湿原の成り立ちや動物の話を聞きながら楽しめます。私にとっては、ノロッコ号で湿原の全体像を知り、その後に実際の展望台へ行く「事前学習」のような時間になりました。
途中ではタンチョウやエゾシカも見られました。ただし、野生動物なので必ず会えるとは限りません。

指定席券は1,000円、乗車券680円は別途必要だった
2026年8月5日の乗車時は、指定席券が大人1人片道1,000円でした。3人で往復したため、指定席券の支払額は合計6,000円です。
指定席券とは別に普通乗車券が必要です。釧路~塘路の乗車券は大人片道680円で、私たちは乗車当日に釧路駅の券売機で往復分を購入しました。
大人1人あたりの片道料金は、当時の支払額で次の計算です。
- 指定席券:1,000円
- 釧路~塘路の乗車券:680円
- 合計:1,680円
料金や購入方法は変更される可能性があるため、旅行前に最新の公式情報を確認してください。

釧路駅の券売機は混雑、30分前には着きたい
当日は10時20分にホテルを出て、徒歩約20分で釧路駅へ向かいました。道は大通りへ出てからほぼまっすぐで、迷わず到着できました。
駅の券売機は2台で、かなり列ができていました。乗車券を買うまでにかかった時間は約5分です。私たちは帰りの乗車券もここでまとめて購入しました。
ノロッコ号は発車5分前にはすでにホームへ入っていました。JR北海道も、発車前は窓口や自動券売機が混雑すると案内しています。乗車券を当日購入するなら、少なくとも30分程度は余裕を持って駅へ着く方が安心です。
写真を撮るなら釧路駅
ノロッコ号の車両全体や先頭車両を撮りたいなら、発車前の釧路駅で撮っておくのがおすすめです。 途中駅は停車時間が短く、ホームで構図を変えながら撮影する余裕がほとんどありません。記事冒頭に載せている先頭車両の写真も、釧路駅で撮影したものです。
終点の塘路駅なら時間を取れそうに思えますが、先頭車両がホームの外まで進んで停車するため、ホーム上から先頭部を撮るのは難しい位置でした。線路沿いの道路へ回れば撮影できますが、列車から距離が離れてしまいます。近い位置から車両を撮りたい人は、釧路駅で乗る前に撮影時間を確保しておくとよいでしょう。

車内は満席、窓が大きく開放感がある
往路の車内は満席でした。私たちが乗った展望客車は大きな窓と木製の座席が特徴で、一般的な列車とはかなり雰囲気が違います。
窓は乗車時から開いた状態でした。風や列車の音を直接感じながら湿原を眺められ、ガラス越しの反射をあまり気にせず写真を撮れたのがよかったところです。窓は調整できそうな構造でしたが、私たちは操作していません。
乗車から約5分後には記念乗車証明書が配られました。2号車には2種類のスタンプがあり、証明書へ押して楽しめます。

行きと帰りでもらえる証明書はデザインが異なり、2枚を並べると1つの絵になりました。

荷物は足元へ。大きなスーツケースには向きにくい
私たちは荷物を足元へ置きました。座席周辺に大きな荷物を置く余裕はあまりなく、大型のスーツケースを持っている乗客も見かけませんでした。
大荷物で乗る場合は、駅のロッカーや宿泊先へ預けられないか先に検討した方がよさそうです。
車内ではおにぎりを食べている乗客も見かけました。座席には小さなテーブルがあります。ただし、私たちは車内で食事をしておらず、飲食ルールを係員へ確認したわけではありません。
車内トイレは利用しておらず、現地でも確認できませんでした。トイレなどの設備が必要な人は、予約前に公式の車内配席図で確認してください。
終点の塘路駅で下車し、駅前のBob’s Burgerへ
通常のくしろ湿原ノロッコ号の運転区間は釧路〜塘路です。私たちが乗った2号も塘路が終点で、ここから別の普通列車へ乗り継いでいます。
ノロッコ2号の終点・塘路駅へ到着した後、駅を出て正面にあるBob’s Burgerへ向かいました。


注文したのは1,000円のバーガーと、ポテト・ドリンクが付く600円のセットです。ドリンクは北海道で親しまれているガラナを選びました。
私たちは列車の写真を撮ってから店へ行ったため、同じノロッコ号から降りた乗客のなかでは入店がかなり遅い方でした。その結果、注文から受け取りまで約30分かかっています。
乗り継ぎ時間が限られている場合は、塘路駅へ着いたら先に注文した方が安全です。写真撮影や駅周辺の散策は、注文後の待ち時間や食後に回す方が動きやすいと思います。
しれとこ摩周号が約40分遅れ、細岡の滞在時間が短くなった
塘路からは、予約不要の普通列車「しれとこ摩周号」に乗り継ぎ、釧路湿原駅へ移動しました。
当初は13時1分に塘路を出発する予定でしたが、踏切事故の影響で約40分遅れ、実際の出発は13時48分。釧路湿原駅へ着いたのは14時1分でした。

普通列車はワンマン運転でした。私たちは塘路駅から乗る際に整理券を取り、下車の際に整理券と現金、もしくは事前購入した切符を出す方式でした。


ノロッコ号から普通列車へ乗り継いで細岡展望台へ向かう行程は組めますが、途中の列車が遅れると現地滞在時間がそのまま短くなります。復路の指定席を予約する場合は、余裕のある便を選ぶ方が安心です。
釧路湿原駅から細岡展望台へは上り坂を約10分
釧路湿原駅から細岡展望台までは、約400メートルの上り坂を10分ほど歩きました。距離は長くありませんが、坂が続くため思っていたより疲れます。

この日は細岡展望台から湿原を眺め、細岡ビジターズラウンジでソフトクリームを食べながら休憩しました。ラウンジから釧路湿原駅までは下りで約5分です。

展望台からは、手前の森の向こうに広がる湿原と蛇行する川を見渡せました。ここで見える景色や、ほかの展望スポットとの違いが気になる人は、次の比較記事も参考にしてください。
細岡展望台の詳しい景色や歩きやすさ、温根内・釧路市湿原展望台との違いは、別記事で比較しています。
関連記事:釧路湿原はどこへ行く?細岡・温根内・釧路市湿原展望台を実体験比較
復路のノロッコ号も約1時間遅延した
復路は釧路湿原駅15時8分発のノロッコ3号を予約していました。
ところが発車時刻になっても列車は来ず、その後の放送で、往路側のノロッコ号が約1時間20分遅れていることを知りました。折り返し運転する復路にも影響し、実際に釧路湿原駅へ列車が来たのは16時7分ごろ。予定より約1時間遅れです。
到着時刻が分からないまま、駅のベンチで待ち続けることになりました。細岡展望台を見る時間は確保できたものの、駅での待ち時間はかなり疲れました。
この経験から、ノロッコ号へ乗る日の夕食予約や空港移動など、時間を動かしにくい予定は復路の直後に入れない方がよいと感じます。遅延時はタクシーもすぐ来るとは限らず、代替移動には費用もかかります。
くしろ湿原ノロッコ号は一度は乗る価値がある
当日は2度の遅延が重なりましたが、それでもノロッコ号には一度乗る価値があると思います。
大きく開いた窓から湿原を眺め、車内アナウンスを聞きながらゆっくり進む体験は、通常の列車移動とは別物です。タンチョウやエゾシカも見られ、釧路湿原へ来た実感を得られました。
次に同じ季節へ来た場合、必ずもう一度乗りたいというほどではありません。一度の乗車で満足度が高かったからです。ただし、冬など景色が大きく変わる季節なら、もう一度選んでもよいと思いました。
2026年に乗る場合のポイントを改めてまとめます。
- 景色を優先するなら、往路は進行方向の左側、復路は進行方向の右側
- 2〜4号車はABC側のA席が窓側。進行方向を向く番号は往路が偶数、復路が奇数
- 窓側を取りたいなら、1か月前の発売開始後早めに予約する
- 指定席券とは別に乗車券を用意する
- 釧路駅の券売機混雑を見込み、早めに到着する
- 塘路で食事するなら、到着後すぐ注文する
- 普通列車への乗り継ぎと復路には遅延の余裕を持たせる
- 2027年以降は車両変更後の配席図を必ず確認する
2026年の運転日・時刻・車両編成・予約方法は、JR北海道「くしろ湿原ノロッコ号」公式ページで確認できます。


