日本にいるパンダは現在上野動物園の2頭(シャオシャオとレイレイ)のみ。しかもこの双子パンダは2026年2月に中国へ返還される予定で、日本からパンダがいなくなる可能性が高い。
「もう日本でパンダに会えなくなるかもしれない」──そう思い立ち、10年ぶりに上野恩賜動物園を訪れた。せっかくなので、老舗のうなぎ屋「伊豆栄」でランチも楽しみ、上野を満喫した一日の記録を残しておく。
伊豆栄でうなぎランチ — 早め到着でも待ちあり
12時到着、すでに4組待ち
この日は12時ちょうどに伊豆栄本店に到着。すでに店頭には4組の順番待ちができていた。さすが人気の老舗、平日でも油断できない混雑具合だ。
入り口で名前をスタッフに伝え、しばらくベンチで待つ。回転は比較的早く、15〜20分ほどで入店できた。
全員揃わないと案内不可
伊豆栄では「グループ全員が揃ってからでないと案内できない」というルールがある。代表者だけ先に来て席を取る、といったことはできないので注意が必要だ。
グループで行く場合は、遅れる人がいると全体の入店も遅れてしまう点を覚えておきたい。
伊豆栄では松竹梅のルールが逆
一般的には「松>竹>梅」の順でグレードが上がるが、伊豆栄ではこの順番が逆になっており、「梅」が一番高級になるという面白い特徴がある。
グレードが上なら味も美味しくなる、と自分も勘違いしていたのだが グレードが上がってもうなぎとご飯の量が増えるだけとのこと。
うな重とうな丼の違い
「うな重」と「うな丼」の主な違いは器の形状です。うな丼は丸い丼にご飯と蒲焼きを盛ったもの、うな重は四角い重箱に盛り付けたスタイルになります。
内容量や味付けはほとんど同じですが、うな重の方が見た目が上品で、少し特別感があります。そのため、贈答や接待、特別な日の食事としてはうな重が選ばれることが多いです。
価格は店舗によって異なりますが、うな重の方がやや高めに設定されているケースが一般的ですが伊豆栄では同じ料金でした。

食べたい量で松竹梅を選べましょう!
うなぎの肝焼きもおすすめ
- うな重(松)
- 肝焼き
- 活たこポン酢、銀杏焼き
今回注文したのは「うな重(松)」と「うなぎの肝焼き」。うなぎはふわっと柔らかく、炭の香ばしさとタレのバランスが絶妙。山椒をかけて食べると絶品でした。
特に肝焼きは香りが良く、少しの苦味が大人の味。日本酒が飲みたくなる一品で、うなぎ好きにはぜひ試してほしい。 肝焼きは入荷のある日とない日があるようで「本日肝焼きがあります」と入り口を始め数カ所に張り紙が貼られていました。
そして鰻骨せんべいと銀杏、活たこポン酢も追加で注文。
ウナギの骨せんべいは子供の頃から大好きで見つけるとついつい注文してしまいます。
銀杏も秋になってきたなぁ、と子供の頃を懐かしみにながら食べました。 さすが名店なのか子供の頃の記憶より大粒の銀杏で美味しかったです。
活たこポン酢もおいしくぺろっと平らげちゃいました。
上野動物園へ移動、パンダ観覧へ
パンダは今、日本に2頭だけ
現在、日本で飼育されているジャイアントパンダは上野動物園のシャオシャオとレイレイの2頭のみ。
他の動物園にいたパンダたちはすでに中国へ返還されており、上野が日本最後の“パンダのいる動物園”となっている。
この双子も来年2月(2026年2月)に中国へ返還されることが決まっており、日本で見られるのはあとわずか。今が本当に貴重な機会だ。

返還直前は混みそうだし、冬になると寒いので
気候のいい今のうちにパンダ納めをしてきたわ!
展示場所は西園「パンダのもり」
かつては正門を入ってすぐのエリアにいたパンダだが、現在は園内奥の西園「パンダのもり」に移動している。
東園から西園までは連絡通路を使って移動し、徒歩で10分ほどかかるため、時間に余裕を持って向かいたい。
待ち時間と観覧の流れ
この日は平日だったからか「シャオシャオ」が20分待ち、「レイレイ」は40分待ちとの掲示。まずはシャオシャオの列に並ぶことにした。
待ち時間表示はおおむね正確で、20分ほどで順番が回ってきた。展示エリアは順路に沿って進み、順番になると「立ち止まらないでください。前の人に続いて進んで」と促されて 実質観覧時間は1分あったかどうかぐらい。
ただし観覧後に少し離れた後方エリアからの観覧であれば時間制限なしで見られるとの案内も受けた。該当エリアには3メートルぐらいの高さに棒を伸ばしてカメラでシャオシャオの撮影をしている人が複数いた。
シャオシャオの様子
ほんの短い時間だったけど たまたまシャオシャオが歩いたり寝そべったり動いてる時間だったのでいろいろなシャオシャオを見られてラッキーだったと思う。
大昔に来たときはずっと動かないのを見て終わった記憶がある。
観覧時間と締切に注意
パンダの観覧時間は10:00〜16:00。ただし観覧列への整列締切は15:30で、それ以降は並ぶことができない。
また、パンダたちは16:30頃から寝小屋に戻るため、遅い時間に行くと見られない可能性もある。
園内で他の動物も見たい場合は、なるべく早めにパンダから見学するのがスムーズだ。
感想と訪問のヒント
印象に残る味と姿
伊豆栄のうなぎは、さすが老舗というべき安定の味わい。特に肝焼きの美味しさが印象に残った。
そして久しぶりのパンダ観覧。待ち時間や制限はあるが、実際に目の前で動く姿を見られた感動は大きい。返還前にパンダを見に行けて本当によかったと思う。
これから行く人へのアドバイス
- 伊豆栄は早めの時間に行くのがおすすめ。全員揃わないと入れないので注意。
- パンダ観覧は10時の開園直後が狙い目。西園までの移動時間も考慮して。
パンダを見てからウナギコースの方がいいかも? - 観覧列の締切(15:30)と、パンダが寝小屋に戻る時間(16:30頃)を事前にチェック。
- 混雑を避けたいなら、平日の午前中がおすすめ。