映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』、『彼女が目覚めるその日まで』

Date:2017年11月15日17時39分 | Category:シネマ | Writer:古山和子
映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』、『彼女が目覚めるその日まで』
原因不明の病気に冒された娘、諦めなかった家族や恋人
〜日・米で実話をもとにした映画誕生〜



(C)2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会
映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
■監督:瀬々敬久
■出演:佐藤健、土屋太鳳、薬師丸ひろ子ほか
■配給:松竹
◎12月16日よりT・ジョイ博多、
 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、
 ユナイテッド・シネマなかま16ほかにて公開



(C)2016 On Fire Productions Inc.
映画『彼女が目覚めるその日まで』
■監督・脚本:ジェラルド・バレット
■出演:クロエ・グレース・モレッツ、トーマス・マン、
   キャリー=アン・モス
■配給:KADOKAWA
◎12月16日よりKBCシネマにて公開



偶然というべきか、日本とアメリカで全く同じ病気に襲われた女性をテーマにした映画が作られ、12月の同日に公開です。どちらも「こんな病気があるなんて」と驚き、家族や恋人の愛に胸打たれる映画になりました。邦画の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』は15年に岡山の結婚式場がネットに動画を投稿したのを機に、書籍やTVドキュメントになりご存知の方も多いかもしれません。映画『64—ロクヨン—前編/後編』等を手掛けた瀬々敬久監督による細やかな演出で、挙式直前に発症した婚約者の回復を待ち続ける青年の愛を描いて感動的です。

 ほんの10年前、やっと急性脳炎の一つと位置づけられ「抗NMDA受容体脳炎」という名が付いたこの病、日本でも年間1000人程の発症が推定されているとのこと。実は73年の映画『エクソシスト』の少女のモデルとされる実在の少年が、この病の典型的症例だったと指摘されているんです。

 一方、アメリカ映画『彼女が目覚めるその日まで』の原作者は、若い女性記者スザンナ・キャハラン。

 2009年、奇跡的な回復を成し遂げた彼女自身が書いた壮絶な闘病記が記事として掲載され評判に。その後、本人の手で当時の医療記録や家族の日誌などを元にした部分も加えられ出版された『脳に棲む魔物』はアメリカでベストセラーとなりました。

 映画化を熱望したのは、シャーリーズ・セロン。アカデミー賞受賞の演技派女優でありながら、最近はプロデュ—サー活動も熱心で、本作も自らの会社で製作するという力の入れようです。

 21才のスザンナは憧れのニューヨーク・ポスト社で記者としての仕事につき、いつか一面の記事が書けるようにと頑張る毎日。最近付き合い始めた恋人とも順調だったんです、が、彼女の誕生日パーティで初めての異変が。それからの日々の大変さはもう…、次第に痙攣や手足の麻痺症状も出て病院へ。しかし何人もの医師の診断は“全て異常なし、この先は精神科で”。

ここで、スザンナの両親は“絶対に原因があるはずだ”と諦めず、恋人も毎夜病院の廊下から彼女を見守り続け、その思いが奇跡を起こす後半は、実話なだけに心揺さぶられます。土屋太鳳とクロエ・グレース・モレッツ、日米の若手人気女優たちの熱演も見所です。


古山和子
RKBアナウンサー時代には「ユーアンドミー」や「ザ・モーニングダイヤル」などを担当。現在もラジオ番組や講演会で映画を中心にしたおしゃべりで活躍中。