「ブラザーズ&シスターズ」オールマン・ブラザーズ・バンド

Date:2017年08月18日13時01分 | Category:音楽 | Writer:相川 潔
「ブラザーズ&シスターズ」
オールマン・ブラザーズ・バンド

仲間の不幸を乗り越えて放つ
サザンロック究極のヒット作


 71年にデュアン・オールマンをバイク事故で失ったバンドは後任のギタリストを補充しなかった。デュアンの技量や精神までもカバーできないし、バンドが安っぽくなることを危惧したディッキー・ベッツが単独でギターを担当し、グレッグの「レイド・バック」のレコーディングに参加したチャック・リーヴェルを正式メンバーに迎え、ツインキーボード編成となる。

 新体制での録音開始間もなくベースのベリー・オークリーがまたもやバイク事故で他界。事故現場はデュアンが亡くなった場所の近くだったという。残されたメンバーは呪われたバンドという噂を跳ね除け、後任にラマー・ウィリアムズを加える。苦難を重ねた作品はアクの強いブルース感覚が抜け、ディッキーが志向する軽快なカントリー色が濃くなり、彼の作曲「ランブリング・マン」や「ジェシカ」がシングルヒットしてアルバムはビルボード1位を獲得。

 プラチナディスクにも認定される。その後はディッキーとグレッグの微妙なバランスを保ちバンドは継続するが今年5月にグレッグが逝去、バンドの行く末がどうなるか心配である。


このレコードは数年前に買った日本盤である。ジャケット中面のファミリーが集結した写真からほのぼのした雰囲気が伝わってくる。

相川 潔
元広告会社社員・長崎市生まれ熊本市在住。
ジャズ、ロック、ソウルなどのレコードを追い求めて数十年。名盤、奇盤多数。
レコードは盤、ジャケット、再生機を含めて楽しむべき芸術だと思います。