今月のひと ブティック ハシモト オーナー 橋本 正子さん

Date:2017年08月18日13時01分 | Category:今月のひと | Writer:ぐらんざ編集部

旅立つその日まで自分らしく美しく
人生のフィナーレを飾るエンドレスドレスを



 少し気が早いかもしれないが、想像してみて。人生の最期にあなたは何を着たい?
 これまで旅立ちは白装束で、遺影は黒い着物でというのが日本の定説だったが、近頃「自分らしく美しい姿で旅立ちたい」と望む声も聞かれるようになった。

 福岡の地で半世紀に渡ってオートクチュールのドレスを手がけてきた「ブティック ハシモト」のオーナー橋本正子さんは、旅立ちの日を華やかに彩るエンドレスドレスを提案する。
「お顔を見た瞬間、パッとデザインが浮かぶんです。さらにお話をしていると、その人の感性はもちろん、生きかたや人柄までわかりますよ。例えばあなたにはちょっとハードな感じが似合いそうね。どうかしら? 私ね、女の人に対して全く競争心がないから純粋にきれいにしてあげたいって思うんです。そんな思いが安価なセミオーダーを始めるきっかけとなりました」
 
 ところで、橋本さんがエンドレスドレスを手がけようと思ったのもお客様との会話からだったという。
「常連のお客様が、ある時これまでになく鮮やかな生地でオーダーされたんです。お孫さんの結婚式用にとのことでしたが『本当はね、この華やかなドレスを死んだときにかけてもらおうと思って準備しているのよ』とそっと打ち明けてくださいました。また、うちで創ったオリジナルのプレタポルテを購入いただいていたお客様も同様のことを言われました。『いいものを着て逝きたいから、その時はオーダーをお願いね』と。そんな会話が心に残り、人生のフィナーレを飾る素敵なドレス、エンドレスドレスを創ることにしたんです。50年間オートクチュールに携わってきたのだから、もう少し頑張らなきゃね」

 元気なうちにお気に入りのものを創り、華やかな席で何度か着用した上で、旅立ちのドレスとしてご家族に託す。最期まで手元に置きたいお気に入りのドレス、それがエンドレスドレスだ。自分らしく美しい旅立ちを考える…

 人生の後半戦にまたひとつ、楽しみが増えそうだ。



詳しくはブティックハシモトのHPで。
http://www.b-hashimoto.com/

橋本さんの美意識が伺えるブログもぜひのぞいてみて。
http://boutiquehashimoto.yoka-yoka.jp/