午前十時の映画祭8

Date:2017年07月20日13時01分 | Category:シネマ | Writer:ぐらんざ編集部
午前十時の映画祭8
もう一度スクリーンで観たいあの映画に、また会えます



■上映日/『ローマの休日』8月5日(土)〜11日(金)、
 『麗しのサブリナ』8月12日(土)〜18日(金)、
 『昼下りの情事』8月19日(土)〜25日(金)、
 『おしゃれ泥棒』8月26日(土)〜9月8日(金)
◎中洲大洋劇場にて上映


 ありますよね、映画ファンなら「何回目かな?」っていう映画。そんな方々はもちろん、「1度はスクリーンで…」という、映画の観方が変化した世代の思いも受けて全国規模でスタートした『午前十時の映画祭』。8回目を迎えた今回は、初登場の外国作品16本、邦画7本、これ迄の上映で特に人気が高かった5本も加わった計28本が、基本的に2週間の上映で3月まで続きます。

 なかでも8月の夏休み特別企画として登場するのが、オードリー・ヘップバーン主演作の4本です。

 トップバッターは、まさに人気ナンバー1の『ローマの休日』(53公開)。私もこれまで何度観たでしょうか。でもまた観たいです、それもスクリーンで! ラスト、立ち去り難い思いで会見場を後にする新聞記者ジョーの姿に、またやっぱりウルウルしちゃうのでしょうね。50年代始め、ハリウッドでも非米活動委員会による思想弾圧の嵐が吹き荒れていて、こういった状況を憂えたウィリアム・ワイラー監督が“夢に満ちた楽しい映画を”との思いでローマを舞台に作り、主演女優、脚本、衣装と3つのアカデミー賞に。思えば60年余りも観客を魅了し続けているんですね。

 2作目は翌年公開の『麗しのサブリナ』。デビュー作でオスカー受賞のオードリーに、共演が大スターH・ボガート、二枚目W・ホールデン。そう、サブリナ・パンツやシューズなど彼女のファッションも話題になったし、まだ子供だった私が、カクテルのマティーニにはオリーブがつきものなんて事も学んだ(?)オシャレで楽しい映画でした。

 3作目は『麗しのサブリナ』に続くビリー・ワイルダー監督の『昼下りの情事』。パリを舞台にチェロ奏者の卵と大富豪との恋を描いたロマンティック・コメディですが、その相手役は超大物ゲーリー・クーパー。映画化当初には30歳近い年齢差の恋に反対の声もあったとのこと。しかしワイルダー監督の演出力と、それに応えた二人の爽やかさで主題曲『魅惑のワルツ』と共に忘れられない映画に。(なお上記3本は1週間のみの上映)

 8月下旬上映の4作目は、66年製作の『おしゃれ泥棒』。世界のオードリーを誕生させたワイラー監督が『噂の二人』(61)というシリアス物に続いて彼女と組んだ3作目。パリの贋作画家の娘で美術泥棒という意外な役柄のコメディ。盗みの相棒役は『アラビアのロレンス』などのイギリス俳優ピーター・オトゥール。白ずくめのジバンシー・ファッションで登場するオードリーには女性客からため息も。デジタル技術で蘇った瑞々しいオードリーとまた楽しい時間をお過ごし下さい。

古山和子
RKBアナウンサー時代には「ユーアンドミー」や「ザ・モーニングダイヤル」などを担当。現在もラジオ番組や講演会で映画を中心にしたおしゃべりで活躍中。