九州国立博物館 「宗像・沖ノ島と大和朝廷」

Date:2017年01月20日13時01分 | Category:博物館・美術館 | Writer:ぐらんざ編集部
九州国立博物館 「宗像・沖ノ島と大和朝廷」
〜3月5日(日)

玄界灘に浮かぶ“神宿る島”沖ノ島の国宝
古代日本とアジアを繋ぐ祖先の交流を立証



(上)丸玉 福岡県福津市・奴山正園古墳 古墳時代 5世紀
福津市教育委員会




(左)椅子に座る男子形埴輪
奈良県三宅町・石見遺跡 古墳時代 6世紀
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館


 日本の正月行事にふさわしい“神宿る島”宗像・沖ノ島と大和朝廷展が、九博で開かれていますが、日本でも有数の初詣客で賑わう隣の太宰府天満宮に訪れた参拝客の流れが、宗像大社の神秘の宝物殿から出展された多数の国宝群に、数奇の目を輝かしています。
 沖ノ島は大陸との対外交流が行われ始めた4〜9世紀頃、航海の安全と大陸との交流の成就を祈って、遠く離れた大和朝廷からも特別の扱いを受け、国家祭祀の重要な役割を果たしてきました。
 沖ノ島祭祀が成立した古墳時代、人々は清らかな水辺や穏やかな村の中で、「八百万乃神」(やおよろずのかみ)に祈りを捧げ、平和で心豊かな暮らしをしていました。

 死者を埋葬する際には、墓室に宝物や食料を納め、墳丘には永遠の姿を模した埴輪を並べ、日々変わらぬ日常を過ごしていました。
 その古墳祭祀の風景は、日本最古の歴史書である「古事記」や「日本書紀」に散りばめられています。
 それを実証するのが島から出土した8万点にも及ぶ国宝の数々です。
 日本の歴史上の空白の瞬間とも言われる神話の時代を検証する意味でも、同時代の韓国や日本各地で出土した数々の文化財との歴史的な比較を試みるなど、今回の沖ノ島展では九博の意欲的な挑戦の姿が見てとれます。

 宗像と福津にまたがる「沖ノ島と関連遺産群」の世界文化遺産への登録は来年7月にも賛否の決定が下されますが、地元では登録に向けての活発な応援・支援体制が敷かれています。
 沖ノ島が女人禁制とともに、島への上陸が男性でも年に1回だけのため、今後の観光資源としての活用がどう図られるのか、地元は知恵の出しどころです。

 このため九博でもこの展覧会だけでなく、既に「天女の舞」の公演や記念講演会などを開いてきましたが、今後は更に写真やパネルを使って沖ノ島の現実の神秘性を広く知らせ、世界遺産登録への勢い作りの後押しをしています。

廣靖邦(ジャーナリスト)
元RKB報道局長。ソウル特派員中海外の文化、歴史に目覚める。これまで50カ国余・16万キロをレンタカーで回り、各地の風土、文化を観察し博物館、美術館等を歴訪。現在西南学院大学マスメディア実践論講師、西日本文化協会評議員、九州経済フォーラム理事、九州観光推進機構運営協議委員、九州日中文化協会理事長、モンゴル友好協会理事、九州国立博物館振興財団専務理事等。



福岡近郊博物館・美術館 2月〜のスケジュール
※( )内の料金は、特別・前売り・団体料金、詳細はお問合せください


九州国立博物館
宗像・沖ノ島と大和朝廷


〜3月5日(日)
●一般 1,500(1,300)円
●高大生 1,000(800)円
●小中生 600(400)円
休館日/月曜日(ただし月曜日が祝日
の場合は開館、翌日休館)
☎050・5542・8600(ハローダイヤル)





福岡市博物館
フィンランド・デザイン展


〜3月20日(月・祝)
●一般 1,400(1,200)円
●高大生 800(600)円
●小中生 500(300)円
休館日/月曜日
(ただし3月20日(月・祝)は開館)
☎092・845・5011








福岡アジア美術館
篠山紀信展 写真力
THE PEOPLE by KISHIN


〜2月12日(日)
●一般 1,100(1,000)円
●高大生 900(800)円
●小中生 500(400)円
休館日/水曜日
☎092・715・6071
(読売新聞西部本社事業部)




北九州市立美術館(分館)
追悼特別展 高倉健


1月23日(月)〜2月26日(日)
●一般 1,200(1,000)円
●高大生 800(600)円
●小中生 500(300)円
休館日/会期中無休
☎093・562・3215










長崎県美術館
デンマーク・デザイン


〜2月12日(日)
●一般 1,200(1,000)円
●大学・70歳以上 900(700)円
●高校生 700(500)円
●中学生以下無料
休館日/1月23日(月)
☎095・833・2110