懐かしのあの頃へ。’80にプレイバック!

Date:2016年11月18日13時01分 | Category:’80にプレイバック! | Writer:ぐらんざ編集部


 さぞや時代を彩るヒット曲が量産されていただろうと思われる80年代だが、CDの売上ランキングをながめていて不思議なことに気づいた。80年代の曲がほとんどないのである。CD(レコード含む)シングルの50位までに入っているのはなんと35位の「クリスマス・イブ」(山下達郎・83年)のみ(これもリリースは83年で、5年後にJR東海のCMに使用されてから爆発的にヒットしたという経緯)。

 古くは68年の「恋の季節」(ピンキーとキラーズ)から、「世界に一つだけの花」(SMAP・2003年)まで各年代のヒット曲が名を連ねているのに、である。10年ごとに刻めば、もちろん2010年代というのはネット配信などの影響でどんどん音楽セールスが落ち込んで来はじめていたので除くとして、80年代前後の曲はさんざんランクインしているのに。

 さらに驚くのは、アルバムランキング。こちらにいたっては50枚中、80年代の作品はゼロ!である。
 じゃあヒット曲と呼ばれるものがなかったのかと調べてみれば、「ダンシングオールナイト」(もんた&ブラザーズ・80年)やら「ルビーの指輪」(寺尾聰・81年)やら「もしも明日が…。」(わらべ・84年)など、あるわあるわ。

 で、このヒット曲群を並べてみると思いつくのは、「あ、『ザ・ベストテン』で見てた」である。当時の圧倒的な人気を誇ったこの音楽番組によって、若い世代はレコードやCDの購買欲をそがれていたのか。もしくはテレビによるプロモーションが強大になっていったこの時代、番組自体は明らかに若者にシフトしていたので(もちろん公正な集計によるベストテンと謳ってはいたが)、子供から大人まで、という国民的ヒットが生まれにくい土壌になっていた年代なのかもしれない。それを証明するかのように、「ザ・ベストテン」は89年9月に最終回を迎えている。