懐かしのあの頃へ。’80にプレイバック!

Date:2016年09月15日10時14分 | Category:’80にプレイバック! | Writer:ぐらんざ編集部



さて、今月は80年代の年間ベストセラーの話題。ざっと見渡せば80年「蒼い時」(山口百恵)、81年「窓ぎわのトットちゃん」(黒柳徹子)、82年「プロ野球を10倍楽しく見る方法」(江本孟紀)、84年「プロ野球しらなきゃ損する」(板東英二)などなどいずれ劣らぬ時の人、というかスポーツ選手を含めいわゆるタレントエッセイが幅をきかせていた時代だった。タレントでこそないが、87年「サラダ記念日」(俵万智)も、もてはやされ方としてはそんなノリだったような気も。

 ほか、83年「気くばりのすすめ」(鈴木健二)、85年「アイアコッカ」(リー・アイアコッカ)など、ビジネスユースの年間ベストセラーがところどころ顔を出すのは現在とも変わらぬ様相だ。

 10年間のベストセラー10冊を見て驚いたのは、小説がたったの一冊しかないこと。89年「TUGUMI」(吉本ばなな)。批評家・吉本隆明の娘としても有名な、「キッチン」でデビューして間もないころの彼女は、当時ランキングの常連。森田芳光監督で映画化もされたその長編のみが10冊のうちの1冊に選ばれている。ほかの小説を探すと、88年の村上春樹の代表作「ノルウェイの森」ですら2位。ちなみにこの年のベストセラーは「こんなにヤセていいかしら」(川津祐介)。これ、あまり記憶にないのだが…。この後、90年代にいたっては10冊のうちに小説はゼロ。、小説(タイプいろいろだが)が再び年間ベストセラーとなるのは、あのハリー・ポッターシリーズの登場を待つことになるのだった。

 残り触れなかった一冊は86年「自分を生かす相性殺す相性」(細木数子)。出た。六星占術ブームを巻き起こし、人気占い師となった彼女の後の怪進撃については、いまさら言うまでもありますまい。